わずか2つですが、とっておきのメニューをご紹介しました。どうですか? どちらもとっても簡単ですよね。

 足を速くするというと、血のにじむような努力が必要なように思われるかもしれません。しかし、そんなことはないのです。前述したように、正しいメニューを少しやるだけで結果は出ます。とりわけ、かけっこが苦手な子ほど結果は出やすいといえます。

 秋が来て「運動会、いやだなあ……」と思っている子どもたちと、そのご家族にぜひ実践してほしいと思っています。

 たかがかけっこ、されどかけっこ。

「最下位を脱出できた!」
「リレーで抜かれなかった!」
「クラスメートにほめてもらえた!」

 かならずしも一等賞を取る必要はありません。昨日までの自分より速くなる。これだけで、子どもは変わります。

「ぼくも、私も、やればできる!」

 苦手なかけっこでつかんだ自信は、その子の人生を大きく変えます。引っ込み思案だった子どもが、勉強でもスポーツでも対人関係でも、すべてに積極的になって、どんどん世界を広げていく。私は、そんな子どもを何人も知っています。

 そして何より私自身、足が速くなったおかげで、海外移籍ができ、夢だった日本代表にも選出されたのですから。

 そう、かけっこひとつで人生は大きく変えられるのです。

(プロサッカー選手 伊東純也)