全米自動車協会(AAA)の新たな調査によると、歩行者を巻き込む事故を防ぐために自動車メーカーが展開している新たな安全策が、最も危険な状況では機能しないことがあり、夜間にはその頻度が高いことが分かった。AAAが実施したテストでは、4つの異なる車種に搭載した歩行者検知技術の性能にばらつきがあり、死亡事故の多い日没後には正しく動作しなかった。自動車業界は、より多くの運転機能を自動化し、センサーやソフトウエアによって道路の障害物を検知する新たな衝突回避技術を本格展開しようとしている。だが、今回のテスト結果は業界が直面している難問を浮き彫りにした。AAAの自動車工学担当ディレクターのグレッグ・ブラノン氏は、こうした歩行者検知システムは人命を救う可能性があるが、ドライバーは事故防止のためにこのシステムに依存し過ぎてはならないと述べた。