アマゾン・ドット・コムとウォルト・ディズニーが真っ向からぶつかっている。アマゾンの動画配信端末「ファイアTV」にディズニーのアプリを搭載する条件をめぐり争っているのだ。両社の対立は、ストリーミング経済における新たな勢力争いを象徴している。事情に詳しい関係者によると、アマゾンはディズニーに対し、アプリ上の広告スペースのかなりの部分を渡すよう要求している。これにディズニーが抵抗しているという。関係者の一部は、両社の合意を楽観視していると述べる。しかし、仮に物別れに終われば、ファイアTVからディズニーのアプリは削除される可能性がある。ディズニーはテレビ局ABCやスポーツ専門チャンネルESPN、ディズニー・チャンネルなど、傘下企業の複数のアプリを有している。また11月12日からは動画配信サービス「ディズニープラス(Disney+)」を開始する予定 。関係筋によると、足元の両社の対立が一因となり、ファイアTVにディズニープラスのアプリを搭載するか、まだ決まっていない。交渉の期限は現時点で不明だ。