イスラム組織ハマスの武装解除に向けたロードマップ(工程表)は、ドナルド・トランプ米大統領が合意を発表してから数日間で早くも危機にひんしている。パレスチナ自治区ガザに対するイスラエルの空爆や、武装解除の条件を巡る対立の高まりによって、ガザでの戦闘を終結させる取り組みは崩壊しかねない状況だ。ガザの暫定統治を監督するためにトランプ氏が創設した「平和評議会」は7月31日、ハマス保有の武器の無力化やイスラエル軍の撤退など15項目で構成された工程表を公表した。しかし、イスラエルとハマスは当初から条件について折り合わず、合意の発表から5日間で認識の違いが広がった。双方の対立によって、ガザでのハマスの影響力を奪う取り組みは覆されかねない状況だ。そうなればトランプ氏は、イラン問題での進展が停滞し、11月に米中間選挙を控える中、外交政策の成果を得る機会が奪われる。一方でガザの住民らは戦闘地域で先の見えない状態に置かれることになる。
トランプ氏のハマス武装解除計画、早くも崩壊の危機
イスラエルの空爆や「工程表」の条件を巡り対立が深まる
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