貿易戦争の激化が貿易の専門家に新たなチャンスをもたらしている。リンクトインがプロフィールの肩書を「貿易専門家」や「貿易コンプライアンスマネージャー」などに変更したユーザーを分析したところ、今年8月の貿易関連の採用数は前年同月比24%増だった。インディードでは、同社サイトに掲載された求人広告100万件に占める貿易関連の仕事の比率は8月に同29%増加したという。リンクトインの主任エコノミスト、ガイ・バーガー氏は「最近の貿易戦争の激化が(貿易関連人材の)急増の原動力になっているようだ」と指摘。また企業の考え方が変化している可能性にも言及し、「貿易戦争を一時的な現象と見るのではなく、さらなる激化のリスクがあると判断して、長期的に構えているのかもしれない」と述べた。