中国の危うい地方債ブーム、記録的な発行ペース
Photo:Reuters

【上海】中国では、市や省の投資部門が道路や鉄道、公益事業や港湾の資金を調達するために記録的ペースで債券を発行している。インフラ支出を増やすことで景気にてこ入れするためだ。

 中小の市や県は長らく、地元政府の資金調達ビークルを使って債券で資金を調達し、そうした債券を簿外扱いにしてきた。借り手は多額の負債を抱えながら中央政府の正式な後ろ盾を得ていないことも多い。ただ、返済できなくなれば中国政府が救済するという暗黙の保証があると考えられているのが普通だ。

 とはいえ、それらは中国の債券で最もリスキーな部類に入るとみる投資家もいる。例えば2014年、中国政府は債務の増加と透明性の不足に対する懸念から、市や省の投資ビークルによるこの種の債券発行を短期的に禁止した。

 しかし、中央政府が債務積み増しへの姿勢を緩和するなか、投資家はそうした調達ビークルを歓迎しつつある。必要の際には国が支援することに賭けているようなものだ。