「仕事依存症」は、ギャンブル依存症や買い物依存症などと同様、「プロセス依存」のひとつとされる。

 プロセス依存とは、なんらかの行為に過剰に没頭し、のめりこんでしまう症状のこと。その行為によって日ごろの緊張からの解放感や高揚感、ワクワク感を味わった経験が忘れられずやみつきになり、やがて日常生活や社会生活に支障をきたすようになる。

「仕事で負荷がかかると、ストレスに反応して脳内にドーパミンが放出されます。ドーパミンは、心身ともに“ハイ”な状態を生み出す神経伝達物質です。その状態にハマると、仕事に追われることのない淡々とした毎日に耐えられなり、やらなくてもいい仕事を引き受け、常に締め切りに追われている状態を自ら作り出してしまいます」

休むことに罪悪感!?
長期休暇中もパソコンを開きっぱなし

「仕事依存症になりやすいのは、何事にも前向きで責任感が強い人たち」と渡辺氏は指摘する。自分は精神的にも肉体的にもタフだと思い込んでおり、常にエネルギー全開状態。それだけに、評価やキャリアアップに対しても貪欲で、意外とライバル心が強い一面もあるという。

 さらに、以下のような傾向があれば仕事依存症に陥っている可能性は高いといえるだろう。

(1)仕事が生きがい

 なによりも仕事を優先し、他人が面倒くさがる業務にも意欲的、積極的に取り組む。仕事に打ち込むことこそ無上の喜びと公言してはばからない。

(2)残業時間が長い

 働いているとつい時間を忘れてしまう。残業規制されているにもかかわらず、月の上限時間を超過することもたびたびだ。

(3)休養がとれない

 のんびりしたり、趣味や遊びでリフレッシュしたりする時間がない。そもそも休むことに罪悪感があるので、お盆や年末年始など長期休暇中も仕事を手放さない。

(4)疲れを感じない

 仕事をしていると「生きているな」という感じがする。多少、肉体的に疲れていても、負担にならない。