米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は8日、短期米国債の買い入れを増やす計画を近く発表すると述べた。短期資金調達市場で先月見られた想定外の流動性ひっ迫の再発防止を目指す。FRBは8月、保有資産の縮小を停止した。だが、通貨など負債の伸びに見合う資産を持つという観点から、いつバランスシートの拡大を再び許容するかについては、言及していなかった。その結果、市中銀行がFRBに預け入れる超過準備は減少。これに伴い短期資金調達市場の緊張が高まった。銀行が準備を貸し出しに回すことに消極的になっているもようだ。FRB当局者は以前から、米国債買い入れの拡大を要する超過準備拡大をいずれ許容すると述べつつ、そうした措置を講じる具体的な時期には触れていなかった。
FRB議長「超過準備の拡大措置を近く発表」、短期金利の抑制狙う
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