米国は中国当局者が中国北西部の新疆ウイグル自治区でイスラム教徒の少数民族弾圧に関わったとし、査証(ビザ)の発給制限に踏み切る。ビザ発給制限により、対象となる中国当局者の米国訪問が制限される。米政府が10日に予定されている貿易協議の再開を脅かしかねない措置を講じるのは今週に入りこれで2度目だ。7日には中国企業20社余りを対象に、少数民族に対する政府の政策で果たした役割を巡り禁輸措置を発動していた。国務省は特定の中国政府および共産党幹部とその家族を対象にビザの発給を制限する。欧米専門家の推計では、新疆ウイグル自治区でここ数年の間に不当に拘束されているイスラム教徒の少数民族は100万人を超えるとみられる。