多くのビジネスの場面では、わからないことをそのままにして対策を練っても、無駄に終わることの方が多いものです多くのビジネスの場面では、わからないことをそのままにして対策を練っても、無駄に終わることの方が多いものです(写真はイメージです) Photo:PIXTA

営業に限らず、ビジネスでは「考えの範囲の広さや深さの差」が結果につながる。しかし、やみくもに考えてもうまくはいかない。どのように考えたらいいのだろうか。(AKTANA International LLC プリンシパルコンサルタント 高橋洋明)

思考力を鍛え上げれば
営業として強力な武器になる

 前回(『上から目線、やたらとダメ出しする人ほど「考えない人」が多い理由』)は、「考えない人」が企業や組織を衰退させることをお伝えした。そして、私たちが「考えない人」にならないようにするためには、トレーニングとして、まず世の中のさまざまな出来事に対し自分なりの答えを出し続けることもお伝えした。

 このような取り組みを続け、思考力を鍛え上げれば、営業として強力な武器を手に入れたも同然だ。

 このコラムで何度かお伝えしているように、(1)思考力をライバル以上に鍛え上げ、(2)顧客の課題やニーズをライバル以上に正確に把握し、(3)顧客に対してライバル以上のクオリティの提案をすれば、ビジネスで結果を出しやすくなるのは自明の理だからだ。