営業は、常に「販売目標を達成すること」を会社から求められている。もし営業が結果を出せなければ、その営業は会社から評価されなくなる。しかし、評価を気にするあまり、何よりも重大な視点を忘れがちな営業が多い。(AKTANA International LLC プリンシパルコンサルタント 高橋洋明)
単なる
「ノウハウコレクター」になっていないか
以前、『法人営業で安易な「必殺技」を求めてはいけない理由』をお伝えした。営業には、「これをやったら、どんな相手の商談でも一発で成功する」という“必殺技”は、ほとんどない。営業の皆様なら、身に染みておられることだろう。
だが、この厳然たる事実に気付かず、もしくはあえて見ず、または認めようとせず、この「必殺技」を求めてさまざまなセミナーを受講したり、さまざまな書籍を買い求める営業は後を絶たない。
このような取り組みも、その人にとってさまざまな示唆を与えてくれるだろうし、知らなかったことを知り得るという点で、価値はある。
セミナーや書籍等で学んだことで、「結果を出せる営業にシフトできている」なら全く問題ない。
そのやり方がその営業に合っていたということだろう。
どのようなスキルであれ知識であれ、結果さえ出ているのであればそれでいい。
しかし、結果が伴わないまま、さまざまなセミナーに参加したり、書籍を購入し続けている「ノウハウコレクター」化した営業もたくさんいる。
実際に私に「やっぱり営業には必殺技が欲しいです。必殺技を使って売れるようになりたいです。どうやったら売れるようになりますか?」と尋ねる方もいる。