自分でモノを深く熟慮できない(考えられない)人が増えていて、そのような人たちが企業の中枢にもたくさんいます。考えない人ほど周囲から「仕事ができる人」と勘違いされやすく、昇進しやすい傾向にあるからです。そんな人々が増えれば、組織や企業は衰退します。
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コンサルタントという仕事をしていると、最近、危機感を覚えることがある。自分で考えようとしない、学ぼうとしない人が大企業の中枢でも増えているのだ。考えない人がなぜ増えるのか、増えると組織にどんな影響が出るのか。(AKTANA International LLC プリンシパルコンサルタント 高橋洋明)

自分で考えようとしない人が
企業の中枢でも増えている

 営業に役立つスキルや知識は、多ければ多いほど良い。営業はさまざまな顧客と接し、さまざまな案件の話し合いをし、さまざまな提案をするため、その業界に関連する最新の知識のみならず、他の業界でのトピックス、さらには多様な話題や雑学も知っていることが望ましい。

 それだけ話せることがあれば、どのような相手であっても共通の話題があっさりと見つかりやすい。営業もはかどるだろう。だから、それらのスキルや知識を身につけるために、学びは欠かせない。

 私の知り合いの優秀な営業の方々も勉強熱心で、謙虚で、他の人の話をよく聞く、外見も中身も好感が持てる方々が多い。

 ところが一方では、社会人になって相当の年数がたっているにもかかわらず、全く学ぼうとしない、自分で考えようともしないという人たちもいる。

 しかも、結構な人数の人たちが、物事を深く考えないようだ。

 この点に私は危機感を覚えている。

 何が危機なのかというと、端的にいえば

 ・自分でモノを深く熟慮できない(考えられない)人が増えていて、そのような人たちが企業の中枢にもたくさんいる

 ということだ。