本書の要点

(1)自分の「強み」ではなく「持ち味」を生かした転職をするとよい。自分の資質を見極め、キャラをはっきりさせて、自分軸を育てていくことが重要だ。
(2)人にはそれぞれ向き不向きがあり、それぞれの持ち味がある。仕事を選ぶときは稼げるかどうかよりも、自分に向いていることを選ぶほうが得策といえる。
(3)「大人の自己紹介」で自分の市場価値を高めれば、条件や報酬の交渉で、こちらが主導権を握ることができる。

要約本文

【必読ポイント!】
◆転職のセオリーをアップデートする
◇強みではなく、持ち味で勝負せよ

 転職は一般的な選択肢になったものの、転職のセオリーはアップデートされているとはいいがたい。

 転職をしようと考えたとき、これまでの職歴から強みや実績で自分を売り込む人が多いだろう。しかし、著者は採用する側から見れば、それによって生じる他の候補者との違いは、「誤差の範囲」だという。同じような仕事をしてきたのなら、誰でも似た経歴や強みを持つようになるものだ。

 自分の強みといっても、マニュアルや評価項目に書かれていそうなことばかりが浮かぶのではないだろうか。さらにいえば、強みで勝負すると、自分よりも優秀な人が出てきたら負けとなってしまう。強みを生かしたパーソナルブランディングは、圧倒的な強さで勝ち続けられる人にしか通用しない。

 著者がすすめるのは、「持ち味」を生かした転職だ。自分の資質に合っていることは、特に意識しなくてもスイスイできる。変化の激しい時代では、資質がないことまで新しい技術や知識を覚えていくのではキリがない。自分の資質を知り、キャラをはっきりさせて、自分軸を育てていくことが重要だ。