2020年の米大統領選で民主党の指名獲得を争う候補者は今週、再び討論会に臨む。指名獲得レースはこれまでにも増して、ジョー・バイデン前副大統領とエリザベス・ウォーレン上院議員の一騎打ちの様相が濃くなってきている。この図式は通常なら、穏健派と進歩派の理念の違いをめぐる戦いとなる。しかし、この2人の候補が提示しているのは、より深い哲学の違いでもある。それはトランプ政権後の米国の姿として、民主党が求めるものの中核部分に関わる問題だ。バイデン氏は事実上、次のようなことを言っている。私は、トランプ大統領の下での4年間の分断と論争を経て、通常の状態に戻ることを提案する。ウォーレン氏の主張は以下のようなものだ。いや、通常に戻るだけでは十分ではない。なぜなら今こそ、われわれが望むような、大きく、そしてまさに破壊的な変化を起こす時だからだ。
バイデン対ウォーレン:「哲学」めぐる戦いに
2人の民主党候補が提示するのは、平常への回帰か破壊的変革かの選択だ
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