人工知能(AI)にはデータを分析して流行を発見する力があることから、新しいファッションや楽曲、テレビ広告の開発に利用されている。いまでは創造的な領域の中でもさらに主観的と言える「フレーバー(風味)」と「食」の分野に進出しつつある。米食品大手のマコーミック、コナグラ・ブランズ、ペプシコといった企業はAIを使い、バーボン風味の豚肉用シーズニングやユニコーンをパッケージに描いたプリンなど、新しいコンセプトを開発している。AIは、食材をさまざまに組み合わせた膨大な数のレシピをより分け、人間の開発者が見逃した独創的な提案をすることができる。現在の味の流行を綿密に調べ、顧客がいま欲しているものを見極め、彼らが次に欲しがるものを予想することも可能だ。そしてそれを人間の食品科学者や試作担当者が束になってもかなわないスピードでやってのける。
AIでレシピを作成、食品会社のメリットは
有料会員限定
あなたにおすすめ