相次いで日本列島を襲う台風や豪雨の影響で、各地で甚大な被害が続いている。台風19号のボランティアの受け入れが始まりつつあるが、初めて参加する人は自分にできるか、自分が役に立つのかなど、不安に思うことも多いだろう。ボランティアに参加するにはどうしたらいいのか。そこで、今回はボランティア初心者にノウハウをご紹介しよう。(ダイヤモンド編集部 小野寺暁子 ※本記事は「西日本豪雨ボランティア入門、必要な準備や現地での活動の実際」に最新情報を加筆、再編集したものです)
事前準備でまず必要なのは
ボランティア活動保険への加入
10月12日に襲来した台風19号の被災地では、いまだに氾濫した川の水が引いていない場所もあり、被害の実態がつかめていない。被災した各自治体ではボランティアセンターが立ち上がり、この週末からは、ボランティアの受け入れが本格化する。
拡大画像表示
被災地が広域で、かつ都市部も被災したため、「なんとか困っている被災者の役に立ちたい」とボランティアへの参加を検討している人も少なくないだろう。しかし、初めて参加する人にとっては分からないことだらけ。そこで、今回は初心者でも分かるボランティアのノウハウについてお伝えしよう。
まず、事前準備として必要なのは、ボランティア活動保険への加入と必要な装備の準備、破傷風の予防接種、活動場所の情報収集が挙げられる。
このうちボランティア活動保険とは、活動中や移動中のけが、他人に損害を与えた場合などに損害を補償してくれる保険で、各自治体の社会福祉協議会(社協)で加入することができる。現在、特例でインターネットからボランティア保険の加入が可能となった(https://www.saigaivc.com/insurance/)。対象となるのは台風19号、台風15号、岡山県新見市豪雨、8月27日からの大雨(佐賀県・福岡県)の社協災害ボランティアセンターの活動に限られるが、自分が住んでいる自治体の社協に行き、保険料を納め、申し込みをしていた従来より加入のハードルが下がったと言える。