そこで窓口に並び、「一旦、この帰りの切符を払い戻しできないか」と訊ねたときに返ってきたのが、例の「これはJRが発行した切符ではないので、旅行会社の窓口に行ってください」という返事でした。加えて説明されたのが、「旅行会社で払い戻しの際には、お使いになったクレジットカードが必要です」ということでした。簡単に言えば、主催者でなければ切符の払い戻しはできない状況だったということです。

 私は少し粘って「他に方法はないのか」と聞いたところ、この切符を一旦無効にする手続きをして、後で主催者に払い戻してもらう方法はあることがわかりました。しかし、初めてお会いする(というか、まだその時点ではお会いしたことがない)主催者に、事前承諾なく切符を無効にし、さらに私が別途自分で購入した乗車券代を後から請求するということは、かなり微妙な判断でした。先方には先方の社内ルールがあるでしょうから。

 それで結局、かなり余裕を見た遅い列車に変更した上で、当日夜は駅近の喫茶店で1時間ほど時間をつぶすことにしたわけです。

日本を初めて訪れた
外国人にはおそらく対応不能

 さて、話は冒頭に戻りますが、私は頻繁に出張している日本人であるため、こうした経験を何度もしており、JRや航空会社の基本ルールもだいたい理解しているため、不測の事態にも何とか対応できたわけです。しかし、もし私が日本を初めて訪れた外国人旅行客だとしたら、冒頭のような出来事にはほとほと困り果ててしまうのではないでしょうか。

 仮に、前述の怒って帰った外国人旅行客が、私の家人と全く同じ状況で困っていたとしたら、結果的に、行きの「はくたか号」だけでなく帰りの「あさま号」についても、予約した指定券が無効になるという事態になったのです。