姿形だけではない
メカニズム面でもスーパーぶりを主張
日本が誇るミッドシップスーパースポーツの2ndモデルは、スーパーカー然としたキャラクターで登場した。スーパーな部分は姿形だけではない。メカニズム面でもスーパーぶりを主張する。3基のモーターと、3.5リットル・V6ターボエンジンを融合させた、スポーツハイブリッドSH ―AWDによるハイレベルな動力性能とハンドリング性能は圧倒的だ。しかも、スーパースポーツとはおよそ無縁に思える高い環境性能まで備えた、まさにスーパーなスポーツカーに進化した。
過去の日本車が示した数多くの先進技術と同様に、最先端のメカニズムと緻密な制御技術を展開した最新NSXは、海外メーカーの研究開発部門に大きなヒントを与えたに違いない。
世界に先駆けた3モーターハイブリッドシステムは驚きのパフォーマンスを披露する。峠道に行けば、自在に曲がるステアリング特性にわれを忘れて没頭する。常識的には考えられない速度でも、ヒラリと曲がれるのだ。前輪左右それぞれ独立したモーター駆動によるベクタリング機構が、その驚くべき旋回特性を生む源泉である。