少なくともこれだけは言える。米ソフトウエア大手レッドハットの社員は、新しい親から愛されていないと感じることは恐らくないだろう。IBMは1年前、レッドハットを330億ドル(約3兆5800億円)もの巨額で買収した。創業108年の同社史上、最大規模の合併・買収(M&A)だ。クラウドへの移行が進む企業向けIT(情報技術)市場で、業績好転に向けて大きな一手を打った格好だ。7月初旬に買収手続きを終え、16日午後にレッドハットを含めた初の四半期決算を発表した。
IBMの新しい「ハット」、問題を覆い隠せず
新たな買収企業は好決算も、親会社への貢献には限界
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