毎日、仕事に追われていると、気がつくと家の中の片付けができなくなったり、仕事のデスクの上がぐちゃぐちゃなんてことも。書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)は、「集中力、気力を取り戻す習慣」を教えてくれる1冊です。本書の発売を記念して、「掃除がメンタルに効く理由」について本書より一部抜粋・再編集して紹介します。

掃除ができない人が仕事もできない理由Photo: Adobe Stock

部屋の散らかりは「思考力」と「集中力」を奪う

家の中がごちゃごちゃしていると、イライラしたり、思考力・集中力が落ちたりします。

同時に視野に入った複数の刺激は、脳内でたがいに競合し、処理効率が落ちるからです。

目に入ってくる雑多なものは、「未完了なもの」としてアピールしてきます。

それらが目に入るたびに「これをやらなきゃ」と思考が中断されます。

このように、外部の刺激によって受動的に注意が引き寄せられる仕組みを、脳科学では「ボトムアップ型注意」と呼びます。

一方で、「今からこれをするぞ」と、自分の意思に基づいて、能動的に注意を向ける仕組みを「トップダウン型注意」と呼びます。

掃除ができない人が仕事もできない理由『人生アップデート大全』P198より

部屋が散らかっている状態だと、この2つのメカニズムが常に競合するため、エネルギーが浪費され、効率が落ちるのです。

「片付け」でストレスが下がり、不安や落ち込みも軽減する

「外部の環境」「頭の中」はつながっています。

デスクが散らかっているときは、頭の中も散らかっているのです。

だから、デスクを片付けることで、頭の中を整理し、片付けていることになります。

ものをあるべき場所に移す、ゴミを捨てる。

コネチカット大学の報告では、散らかった物を減らしたりコントロールしたりすることで、散らかりから生じるストレスが下がり、不安や落ち込みも軽減されることが示されています。

「1曲分で終わらせよう」で仕事がはかどる

私は「好きな曲、1曲分で掃除をする」とするルーティンがあります。

取り組む前は「すごく時間がかかりそうだ」と思っていたことが、好きな曲1曲分だけでも、すごく片付くんです。

3~5分でもけっこう進みます。

「なんだ! こんな短い時間でこんなに変わるんだ!」と思えたらしめたもの。

「時間がかかるからめんどくさい」とは思わなくなります。

「すぐできるからやっちゃおう!」と思えるようになるんです。

(本原稿は『人生アップデート大全』の一部抜粋・加筆を行ったものです)