先週、ドナルド・トランプ米大統領の経済顧問らは大統領執務室で外部の専門家を招いた会合をお膳立てし、長引く米中貿易摩擦が経済に打撃を及ぼし、再選を脅かしかねないとトランプ氏に忠告していた。複数の関係者が明らかにした。会合はラリー・クドロー国家経済会議(NEC)委員長が米中閣僚級協議の2日前の10月8日に設定。経済評論家で連邦準備制度理事会(FRB)理事候補に挙がったスティーブン・ムーア氏や、共和党系エコノミストで元NEC委員長のローレンス・リンゼー氏などが出席した。ムーア氏は「米国経済が非常に好調だという全体的なコンセンサスがあった。30年ぶりの好景気だ。トランプ氏の再選も景気にかかっている」と話した。だが「われわれは皆、中国との貿易を巡る不確実性がマイナスだということで一致した」と語った。
トランプ氏、経済顧問の忠告受けていた 対中関税延期前に
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