『土用丑の日』に鰻を食べる、という習慣は、文化文政年間(1804~1830年)から始まりました。

 発案者には諸説あって、最も有名なのは、江戸のダ・ビンチと称される、平賀源内が考えたという説です。

鰻まんじゅう
【材料】鰻の蒲焼…1/2枚/御飯…茶碗2杯分/鰻のタレ…適量/山椒…適量(粒でも粉でも可)
【作り方】 ①鰻は3cm幅程度のそぎ切りにし、温めたご飯にお好みの量のタレと山椒を混ぜておく。②掌の上にラップを広げ、鰻の皮を上にして乗せ、しゃもじ1杯分のごはんを乗せて、茶巾しぼりのように丸めて握る。③冷凍保存しておき、食べる前にレンジで温める。

 静電気に関する何の予備知識もなく、壊れていた「エレキテル」を復活させたことで有名ですが、薬草学にも明るく、絵を描き、ベストセラー作家&売れっ子コピーライターでもあり、日本で初めて博覧会を開催し、錦絵(多色摺り浮世絵版画)の発明に一役買い、石綿を発明し……といった、多彩なアイデアマン。

「夏は鰻が売れなくて困っている」と、源内のところに相談に来た鰻屋に、『本日丑の日』と書いた紙を店の表に貼らせたところ大盛況で、それ以来習慣化したという話ですが、そのアイデアを出したのが他に、蜀山人(大田南畝)や貝原益軒であったという説、鰻屋の春木屋善兵衛であったと書かれた書物などが残っており、定かではありません。

 ただし……江戸に鰻ブームが起こったのが、平賀源内が亡くなって40年後というのですから、この通説が最も眉唾ものなのかも知れません。