気まぐれな朝の客を取り込もうと米ファストフードチェーンが再び本腰を入れる中、朝食ビジネスは一段と混戦模様となっている。ウェンディーズは以前の試みが空振りに終わって以降、朝食メニューの全米展開はしていなかったが、再挑戦に踏み出す。同社に加えハンバーガーチェーンのシェイクシャックなどが、相次ぎ朝の時間帯のビジネス拡大に乗り出している。マクドナルドやバーガーキング、ドーナツチェーンを運営するダンキン・ブランズ・グループも、引き続き朝食を優先課題に挙げている。米市場調査会社NPDグループによると、ファストフード店ではここ5年で朝食時間の来客数が7.7%増え、売上高は31%増加した。一方、ランチやディナーの来客数は同期間に1%近く減少した。NPDの調査からは、米消費者が家でシリアルの朝食をとるのではなく、外でエッグ・アンド・ソーセージのサンドイッチを食べる傾向が強まっていることがうかがえる。タンパク質をより多く食べる流行も、こうした傾向を後押ししている。