ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がトルコと結んだ新たな合意は、中東のパワーブローカーとしてのロシアの役割を拡大した。米国の影響力を弱めつつロシアの関与を強めるプーチン氏の技が再び示された形だ。今回プーチン氏がトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領との間で結んだ合意は、トルコが隣国シリアのトルコ国境沿いに緩衝地帯(安全地帯)を設けるという計画をロシアが支援するというもの。これにより、トルコと他の北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国との間にくさびを打ち込み、トルコをロシア側に引き寄せた。トルコは23日、この合意の一環として、クルド人勢力に対する攻撃を恒久的に停止することを明らかにした。これを受けてドナルド・トランプ米大統領は、トルコに対する制裁を解除した。
プーチン氏の地政学的スキル、対トルコ合意で発揮
米国の影響力が弱まる中、中東のパワーブローカーとして存在感高めるロシア
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