フランス南西部のモスク(イスラム教礼拝堂)の前で28日、男が銃を発砲し、2人が負傷する事件が起きた。警察が明らかにした。警察は84歳の男を発砲の容疑で拘束した。このモスクはスペインとの国境に近い沿岸都市のバイヨンヌにある。当局者によると、被害者の1人は胸部を負傷し重体で、現在治療を受けている。容疑者は4年前、マリーヌ・ルペン党首率いる極右政党・国民戦線(当時、その後「国民連合」に改称)から地方選挙に出馬している。当局によると、警察は現場から逃走したとみられる容疑者を自宅近くで拘束した。警察の発表では、容疑者は発砲を認めており、「どうでもいい。私はがんだ」と話している。男の車からは拳銃が見つかっている。