英議会下院は29日、総選挙を実施する法案を賛成多数で可決した。数年にわたる議会紛糾の末、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の撤回あるいは実施を目指し、さまざまな政治的思惑の政党が最後の賭けに出る。29日の議会での駆け引きを経て、12月12日に総選挙を実施する法律が成立した。近年の英国で最も予想が難しく意見が分かれる総選挙となりそうだ。かつては確固としていた英国の二大政党制はEU離脱の圧力を受けて疲弊している。総選挙は与党・保守党にとっても最大野党の労働党にとってもギャンブルだ。ボリス・ジョンソン首相は29日、「私たちに残された選択肢は、国をこの袋小路から救うため、私たち全員が謙虚な姿勢をもって、有権者の判断に従える状況を作ることだけだ」と述べた。
英EU離脱、是非再び判断 12月12日総選挙へ
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