著書累計200万部突破! 「人生100年時代」といわれる今、テレビ、新聞、雑誌で話題沸騰の「きくち体操」入魂の書! 『おしりが上がる驚異のきくち体操』の著者である菊池和子先生(現在85歳)が、50年以上の「きくち体操」の歴史のなかで、のべ100万人以上のおしりを触ってたどり着いた、超・健康の極意をお伝えします。

おしりが上がれば、自然とお腹も凹み、姿勢がよくなります。見た目も若く健康的になり、肩・腰・ひざの痛みも消えて、尿トラブルも解消します。健康寿命も延び、認知症も予防できます。

この連載では、「おしりが上がるきくち体操」の実践方法を、基本から紹介していきます。他の体操とは考え方がまるで違い、動く前に意識を変えていただく必要があるため、体操の前にお伝えしたいお話からゆっくり始めていきます。また、85歳にして驚きの若さをキープする菊池和子先生の意外な習慣などについてもご紹介していきます。

年齢を重ねると体の悩みは尽きません。でも大丈夫、あきらめないでください。痛いところや動かないところがあっても誰でもできる方法で、脳と体をよみがえらせていただきたいと思います。

更年期で5〜6年間、午前中は毎日休んでいたが、朝から動けるようにPhoto: Adobe Stock

第11回から第14回の4回通して、きくち体操を実践している人の体験談をお送りします。

安永康子さん63歳
きくち体操歴10年

45歳くらいから、朝、体がだるくてたまらず、家族を送り出してからお昼過ぎくらいまで休むという毎日を7年くらい続けていました。どこかが痛いというわけではないのですが、とにかく体が重くて動けないのです。これは自分の体質だから仕方ない、そう思って半ばあきらめていたのですが、あるとき電車の中吊り広告できくち体操を見かけ、もしかしたら、という気持ちでやってみることにしました。

最初はきつくて90分の授業がとても長く、先生からも「ちゃんと頭を使ってる!?」と注意されていました。でも、それまで行っていたジムと違ってハードな運動ではないのに、じわあ〜っとよくなるのがわかるんです。

これは絶対続けなくてはと、家でも毎日欠かさず、寝る前に足首まわしと腹筋をやりました。そして、1ヵ月、2ヵ月、3ヵ月と続けるうちに少しずつよくなっていき、気づけば「あら、私動いているわ!」と。午前中、横になることがすっかりなくなっていたんです。

家族からも、それまでは「お母さん、歩くの遅い!」といつも言われていたのに、娘が「歩くの速くなったね。おしりがかっこよくなったんじゃない!?」と言ってくれるように。

先生がおっしゃる、「頭と体をつないで動かす」ということがだんだんとできるようになってきたのだと思います。菊池先生はよく「奇跡ではない。努力の85歳です」と言われます。

実際にやってみるとやっぱり奇跡でもなんでもなく、毎日コツコツと続けることで変わっていくんだなと思います。

更年期で5〜6年間、午前中は毎日休んでいたが、朝から動けるように
菊池和子(きくち・かずこ)
1934年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始。川崎本部のほか、東京、神奈川などの教室、カルチャースクールなどで指導を行う。心と体、脳とのつながりに着目した“いのちの体操”は、性別・年齢を問わず多くの支持を得ており、全国で講演多数。著書に、『指の魔法 奇跡のきくち体操』(集英社インターナショナル)、『はじめての「きくち体操」』(講談社+α新書)、『あぶら身がすっきり取れるきくち体操』(KADOKAWA)、『寝たままできる! 体がよみがえる!! きくち体操』(宝島社)など多数。