メキシコ北西部で4日、米国人を乗せたスポーツ用多目的車(SUV)の車列が何者かによる銃撃を受け、女性3人、子ども6人が死亡した。犯人はその後、車両に放火した。麻薬組織の関係者が相手を誤って殺害したと見られており、ドナルド・トランプ米大統領はメキシコに対し、麻薬組織を掃討するよう求めた。メキシコ当局者によると、死亡したのは末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の分派組織メンバーで、事件当時ソノラ州とチワワ州の間を移動していた。メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール大統領は5日の会見で「極めて遺憾な状況」とし、犯人特定に全力を挙げるとともに、法の裁きを受けさせると表明した。アルフォンソ・ドゥラソ治安・市民防災相によると、犯人は現場付近で抗争を繰り広げていたライバルの犯罪組織と勘違いした可能性があるとしている。