北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長は12日、ロシアのドローン(無人機)が今週、ポーランド領空深くにまで侵入した事態を受け、ロシアとの東部国境の防衛強化に向けて新たな作戦を開始したと発表した。新しい作戦の名称は「イースタン・セントリー」。東部防衛における柔軟性を高めるとともに、防衛面の間隙(かんげき)を埋める狙いだ。加盟国をドローン攻撃から守ることなどに重点を置く。このところフランス、ドイツ、デンマーク、英国などがラファール戦闘機、F16戦闘機、対空フリゲート艦、ユーロファイター戦闘機などを追加で供与しており、新たな作戦にはこうした資源を活用する。米政府は大陸防衛の重責を欧州同盟国に移そうとしており、米国の軍事資源の投入は発表されなかった。