一点集中主義でいく
競争に勝つには選択と集中が大切です。どこを選択するかというと、当面の攻撃目標です。攻撃目標を一つに絞り、そこに力を一点集中させることです。
攻撃目標は、1.どこ、2.だれ、3.なに(1地域、2顧客、3商品)の3つの視点があります。
特にいいことに一点集中してください。
いい地域、いい顧客、いい商品に一点集中して成果を出すことです。
「他社の3倍やる」ことを目標にしてください。
弱者に限って手を広げたがるものですが、弱者は手を広げないことです。あれもこれもやりたくなる誘惑に負けないことです。力を分散させればどうしても力が弱くなります。同じ経営資源が有効に活用されません。
一点集中するとは「やらないことを決める」ことです。
「小さくする」「絞り込む」ことです。
営業範囲を広げない、小さく、狭く、いいエリアに絞り込むことです。いい顧客にいい商品だけを提供すると、いい結果が出ると覚えておいてください。
ジョブズもiPhoneもランチェスター
iPhone、そしてiPhoneを創造したスティーブジョブズこそランチェスターです。
アップルが1998年に出したメッセージは、“Think Different.”(シンクディファレント)「何か違うことをしよう!」。
その時、マーチン・ルーサー・キング牧師やモハメド・アリなど「世界を変えた人物」を広告に登場させました。
人と同じではなく違うことをする。徹底した差別化をする。
ディス・イズ・ランチェスターです。
その思想の結果がiPhoneであり、iPodであり、iPadです。
“Think Different.”(シンクディファレント)=差別化=ランチェスター戦略といってもいいかもしれません。
その「考え方」こそが戦略なのです。
パソコン事業で負けた弱者が差別化で勝ち上がってきた実例といえます。
また、iPhoneは、キーボードをなくして(引き算)画面を広く使いやすくし、電話とiPodとWeb検索の3つの機能をあわせ(足し算)て、付加価値を高めています。
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【チェックポイント!】
(1)2:1の原則、3:1の射程距離を知っていたか?
(2)No.1になることを目標にしていたか?
(3)攻撃目標と競争目標を間違っていなかったか?
一点集中して、「やらないこと」を決めてみよう!
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