――筆者のマーク・ヘルプリン氏は米シンクタンク「クレアモント研究所」の上級研究員。最新著書に「Paris in the Present Tense」がある ***  一度もスキーをしたことがない太った大男が、超上級スキーコースの頂上から滑り降り、途中の旗や木々や人々をなぎ倒していく――ドナルド・トランプ米大統領は間違いなく、彼の政権がこうした様子にたとえられることをうれしく思わないだろう。しかしトランプ政権は混乱ととめどない加速の中で、ともかくもかなり多くの仕事をうまくこなしてきた。