ハイテク株は今年、10年ぶりの大幅高を記録しそうな勢いだ。半導体からソーシャルメディアプラットフォームまで、あらゆる企業に対する投資家の高い関心を裏付けている。10年余り続く強気相場で投資家が選好してきたのは、割安な銘柄より、どちらかといえば値が張る急成長中の銘柄だ。割安株もここ3カ月で巻き返しているが、ハイテク株は依然として市場をけん引している。S&P500種指数の業種別で「IT(情報技術)」指数の上昇率は年初来41%と、S&P500種全体の25%を大きく上回る。このまま行けば今年は2009年以来の大幅高で終えそうだ。投資家はその半面、ハイテク大手の個人情報取り扱いを巡る論争や、反トラスト法(独占禁止法)調査、個人用端末を標的とする関税といった問題にも直面している。