スモールトークは、たわいのない話題から始めてOK
私なりに気づいた、スモールトーク上達の秘訣のエッセンスをご紹介しましょう。
一つ目の秘訣は、日本人が持つメンタル面のブロックを外して、スモールトークはたわいのない話題から始めてよいと割り切ること。会話を自分から切り出す勇気を持つことです。気の利いたことを言おうとか、かっこいいコメントをしようなんて思う必要はありません。私自身、外国人とのスモールトークの機会がある度に、今でもこの点を自分に言い聞かせています。
二つ目の秘訣は、英語のスモールトークは異文化コミュニケーションであるということを忘れないことです。文化や習慣を共有していない外国人と話す時には、相手がわかりやすい説明を徹底し、日本人同士ではあえて口に出す必要のないことも補足したり、普段は気恥ずかしくて言えないようなほめ言葉を、さらっと言ってみることがスモールトークの助けになります。誰からも話しかけられやすい、フレンドリーな雰囲気を持つと同時に、相手の話に興味を持って会話にのぞむ姿勢も大事です。
三つ目の秘訣は、スモールトークをマスターするには、日頃からの準備が必要だと腹をくくり、地道な努力をすることです。適切な話題を準備しておき、自分からネタをふる心づもりでいれば、いざというときに自信を持ってのぞめるようになります。そうすると、スモールトークの場面が楽しみになりますよ。
そして、もっとも大事な姿勢が“めげない”覚悟でしょう。
外国人とのスモールトークは、上手くいく場合もあれば不本意な形で展開することもあります。上手くいかなくても決して落ち込まないでください。場数を踏んで少しずつ上達するという前向きな姿勢が何よりも大切です。
最初からその覚悟があれば、上手くいかなかった経験にも落ち込まず、次に生かすことができます。