中国は、ドナルド・トランプ米大統領が香港の民主化デモを支援する「香港人権・民主主義法」に署名したことを受けて厳重に抗議したものの、貿易協議の合意に向けた扉は閉ざさずにいる。中国は同法の成立について米国による内政干渉だと非難するとともに、テリー・ブランスタッド駐中大使を呼び出して抗議した。中国外務省がブランスタッド氏を呼び出すのは今週2度目。だがこうした厳しい姿勢にもかかわらず、中国指導部はなお、減速が鮮明となっている国内景気の下支えに向けて、米国との貿易合意を望んでいる。米上院が先週、 同法案を可決して以降、中国はトランプ氏が署名すれば対抗措置を講じるとけん制しており、法制化されれば、中国の習近平国家主席が貿易交渉を破棄するとの懸念が強まっていた。
中国、香港人権法に抗議するも決裂回避へ 対米合意を重視
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