米メルクや英GSKなど大手製薬会社9社が、米国で一部薬価を引き下げることで合意した。他の富裕国での価格と同水準まで引き下げる。この「最恵国待遇」価格は、メディケイド(低所得者向け公的医療保険)や計画中の「TrumpRx」などの直販サービス、今後新たに発売する医薬品に適用される。メルクは、糖尿病治療薬「ジャヌビア」「ジャヌメット」を直販で現定価の70%引きで提供すると述べた。米アムジェンは、片頭痛治療薬「アイモビーグ」を定価より60%近く安い月額299ドル(約4万7100円)で販売する。見返りとして、米国が新たに関税を導入しても各社は3年間免除される。ドナルド・トランプ米大統領は19日、ホワイトハウスでこの合意を発表。9社の最高経営責任者(CEO)や幹部が列席した。