グーグルはかねて型にはまらないことを誇りにしてきた。だが時には型通りがよい場合もある。「ボス」が誰なのか分かることもそうだ。スンダー・ピチャイ氏は4年前から正式にグーグルを率いている。だが、あくまでもアルファベットの傘下企業のトップであり、親会社では共同創業者のラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリン両氏の部下だった。両氏はこのところ公の場にあまり姿を見せていない。ペイジ氏は昨年の議会公聴会への出席も断り、フェイスブックやツイッターの経営者の隣には空席ができることになった。それももう終わりだ。3日午後に公表された連名の書簡で、両氏は実質的にアルファベットの経営から身を引くと発表。アルファベットとその売上高の99%以上を稼ぎ出す主力部門グーグルの経営をピチャイ氏に委ねることにした。
グーグル創業者退任、必要だった「ボス」明確化
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