稲田朋美氏が語る、「寡婦控除」で切り開く未婚シングルマザーの夜明け
インタビューに応じる自民党幹事長代行・稲田朋美衆議院議員。「寡婦控除」での未婚シングルマザー対策の必要性を訴える Photo by Yoshiko Miwa

稲田朋美氏を直撃
女性議員は日本の“伝統”を変えるか

 現在、大詰めを迎えている国会での税法改正の審議において、焦点の1つは、寡婦(夫)控除だ。対象とならない未婚・非婚ひとり親の子どもたちは、親の婚姻歴によって、事実上、経済的な差別を受けてきた。しかし、状況は変わるかもしれない。自民党女性議連の国会議員たちが、熱意をもって取り組んでいるからだ。

 自民党幹事長代行を務める衆議院議員・稲田朋美氏に、この問題に関するインタビューを申し入れたところ快諾され、12月4日午後、私は自民党本部を訪れた。

 稲田朋美氏といえば、「タカ派」のイメージがある。稲田氏は2016年、防衛大臣に就任した実績もある(2017年に辞任)。しかし、私の目の前に現れた稲田氏は、にこやかな笑みと柔らかい声調を崩さず、明快な言葉で主張すべきことを主張する女性だった。

 この日は、13時から自民党税制調査会(税調)が開催され、寡婦控除の問題も議論された。私が面会したのは、その直後である。

「税調ではひとり親の税制の問題も話し合われ、10名ほどの女性議員が、次々に発言しました。私たちの主張は、未婚のシングルマザー、シングルファザーに対しても、『等しく公平に寡婦控除をすべき』というものです」(稲田氏)

 そして、私にとっては驚くべき言葉が続いた。

「自民党は、方向性としてはそういう方向に向かっていると思います。しかし、まだ温度差があります」(稲田氏)