ジーンズ

 最近、ジーンズスタイルを無理していませんか? 10代、20代の若かりし頃は、ダメージデニムなどでカジュアルに……というスタイルもありだったが、30代、40代、50代になってあまりに奇抜なジーンズや、増量した体型を無視してピタピタのスリムジーンズをはくと、歳に似合わず子どもっぽかったり、逆に頑張って若作りしているオジさん感が出てしまうことも……。

 そこで改めて考えてみたい、30代、40代、50代の大人メンズが品良くはけるジーンズとは? 答えは「ジャケットスタイルに似合う」ジーンズということだ。当然、ウールパンツで言うならグレーパンツの変わりになり得るものが良いので、色みは濃いめのリジット系で品良く見せることをおすすめしたい。

 一概に「濃色インディゴブルー」といっても、「生(ロウデニム)」「ワンウォッシュ」など、いくつか濃さの違いがある。もっとも濃いのは「生」で、デニム自体が糊付けしたようにゴワゴワに硬くインディゴブルーも黒っぽいのが特徴だ。「ワンウォッシュ」はやや青みがかかっており、糊が落ちた柔らかさがあるためはきやすい。

 濃色インディゴの場合、ダメージが入らないものが一般的で、そのぶんきれいめにはくのに適していると言える。そのためにはシルエットも重要。ワークパンツ譲りの太いストレートよりも、やや細身テーパードシルエットのほうがジャケットには合わせやすい。都会的に洗練されたイメージがあるのも、こちらのタイプだ。とはいえ、あまりに体型に無理してスリムなものを選ぶと、逆に見栄えがよくないので注意。テーパードでありながら、適度なゆとりを残したものを選ぼう。次ページで、この秋冬におすすめの、大人の濃色ジーンズ5本をご紹介する。