会議中のイラストPhoto:Oivind Hovland/gettyimages

――著者のデービッド・コムロス氏は経営コンサルティング会社シンテグリティーの最高経営責任者(CEO)、デービッド・ベンジャミン氏は同社のチーフアーキテクト

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 われわれは皆、会議と戦ってきた。参加者があふれ、時間ばかり浪費する会議を経験したビジネスリーダーの多くは、少人数で短時間の焦点を絞った会議がベストだと確信している。すなわち30分を超えず、必要以上に招待せず、議題をあらかじめ設定したものだ。海を沸騰させる(=意味もなく過剰なことをする)のをやめよう。そうすれば、最少人数に、最短時間の犠牲を強いるだけで、もしかすると小さな目標をいくつか達成できるかもしれない。

 とはいえ、全ての会議が同じというわけではない。大人数で長い時間をかけ、議題を定めずに話し合うことが決定的に必要な会議もある。そうした場合にもし間違った方法で会議を開けば、成果を台無しにするだろう。

 問題が複雑かつ新しく、多面的あるいは理解不能なほど絡み合っている場合、短時間・少人数・焦点を絞った会議ではうまくいかない。入り組んだ難問には、解決に直結する道がなく、後から振り返ってみて初めて効果的な戦略を見つけたことが分かるだけだ。ある事業の成長率を倍増させる、企業の主力事業を変えるといった野心的な目標は、関係者が一堂に会し、これまでと根本的に異なる戦術を練ることが必要だ。そうした会議で留意すべきポイントをまとめた。