何日間も徹夜して頑張っても、正しい「数字」を出さなければ、仕事として評価してくれません。会計では、過程を評価されることは皆無なのです。

 しかも、「数字」は正しくて当たり前。

 結果の「数字」が間違っていようものなら、「金川君! 結果は出なかったが、よく頑張った」といった励ましフレーズは、まったくあり得ない世界。上司から厳しく叱責されるだけでなく、ときには全社的な大問題になることさえあります。

 ですから、僕は「数字で考える」「数字で話す」を習慣にしています。

「ほぼできています」ではなく
「8割方できています」

「数字はウソをつかない」──だから、「数字で考える」と間違えないし、「数字で話す」と相手に誤解されることもない、のです。

 つまり、「数字で考える」「数字で話す」と、それだけ相手から信頼されるということ。具体的に見てみましょう。

 たとえば、上司から、突然、次のように聞かれた場合。

 「ところで金川君、A社の件はどこまで進んでいる?」

 口調は穏やかですが、上司は明らかに正確な情報を要求しています。

 このような場合、「ほぼできています」「もう少しでご覧いただけそうです」などと答えてはいけません。あまりに曖昧すぎるからです。

 相手が正確さを要求しているときこそ、「数字を使って話す」のです。

 会話の中に、簡単な「数字」を入れるだけで、相手の納得度が格段に上がります。