石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は6日、減産規模を拡大する新協定をまとめた。代表団が明らかにした。サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)と時を同じくして実現した24カ国による合意成立は、OPEC盟主のサウジとその新エネルギー相、アブドルアジズ・ビン・サルマン王子の発言力が強まっていることを物語っている。OPECとロシア主導の非加盟産油国は、3月末まで協調減産の規模を日量50万バレル拡大することで足並みをそろえた。OPECは前日、減産拡大で基本合意していたが、非加盟の協力国による承認を待っていた。新協定により、世界の原油市場で日量170万バレルほど生産量が抑制されることになる。現在の減産規模は日量120万バレル。