中国アリババグループの金融子会社、アント・フィナンシャル・サービシズ・グループは、新規利用者にわずか数ドルの融資枠を提供するマイクロレンディング(少額融資)事業を通じ、いつの間にか中国最大級の個人向け融資事業者へと成長した。この少額融資事業は、「花唄(ファーベイ)」と呼ばれている。花唄とは「気軽に支出する」といった意味だ。4年前に創設された花唄のサービスはもともと、アントのオンライン決済サービスである「支付宝(アリペイ)」の利用者がアリババグループのウェブサイトで買い物する際の借り入れを目的としていた。その花唄は現在、日用品購入やレストランでの支払い、衣料費、「iPhone(アイフォーン)」新機種の購入などに利用されている。アント元社員らの推計では、中国のアリペイユーザー9億人のうち、半分以上が花唄の口座を開設しているという。
アリババ傘下アント、巨大化するマイクロ融資事業
中国のアリペイユーザー9億人のうち、半分以上が「花唄」の口座を開設しているという
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