米アマゾン・ドット・コムはクラウドサービスの大型契約を巡り、ドナルド・トランプ大統領が国防総省(ペンタゴン)に「不適切な圧力」をかけ、政敵とみなす同社の創業者ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)による受注を妨げたと主張した。アマゾンは首都ワシントンの連邦請求裁判所に提出した訴状で、トランプ氏がクラウド案件と同社に対し「公的にも水面下でも批判を繰り返し」、アマゾンの受注を遠ざけたと指摘した。9日公表された訴状によると、トランプ氏の狙いは「政敵とみなすジェフ・ベゾスを痛めつけること」だったという。国防総省のクラウド移行計画「共同防衛インフラ事業(JEDI)」の受注額は向こう10年で総額100億ドル(約1兆0800億円)規模に達すると見込まれ、アマゾンは以前から受注が有力視されていた。