米下院司法委員会は12日、ドナルド・トランプ米大統領によるウクライナ政府への圧力や議会妨害について与野党議員が議論する中、大統領に対する2つの弾劾条項の採決に向け準備を進めた。委員会が「職権乱用」と「議会妨害」に関する条項を予想通り可決させれば、来週には下院本会議で採決が行われることになる。その後、下院がいずれかの条項に基づいてトランプ氏の弾劾訴追を決定すれば、共和党が過半数を占める上院で弾劾裁判が開かれる。上院ではトランプ氏の罷免に必要な3分の2の賛成は得られない見込み。委員会ではウクライナ政府に圧力をかけたとする民主党の主張に共和党議員らが反発。不正ではなく政策上の意見の相違が職権乱用とされる可能性があるとし、スティーブ・シャボット下院議員(民主、オハイオ州)は「大統領は罪に問われているわけですらない」と述べた。
米下院司法委、トランプ氏弾劾条項の採決へ準備
可決されれば来週には下院本会議で採決が行われる
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