筆者:「アレクサ、オートミールをレンジで温めて」アレクサ:「OK。何度で調理しますか?」筆者:「分からないな」アレクサ:「うーん。どうでしょうね」筆者は「アマゾン」ブランドから発売された新型オーブンレンジを試用中だ。音声アシスタント「アレクサ」に口頭で命じるだけで、簡単に使えるよう設計されている。多くの点で使いやすく、時には感心してしまうようなこともやってのける。だが音声であまりに多くのことを制御しようとすると遭遇する、典型的な問題点も示してくれる。オートミールを加熱する温度を誰が分かるというのか? そもそも電子レンジに温度設定などあったのか?このオーブンレンジは多機能だ。コンベクション(対流型)オーブンにもノンフライ調理器にもなる。だが筆者が「サーモンを調理して」と言うと、アレクサはどのくらいの重量かと聞く。筆者が1ポンド(約453グラム)だと答えると、調理できるのは「0.063~ 0.37ポンドのサーモン」のみだと伝えてきた。また、筆者の声でコンベクションオーブンをONにするのは簡単だが、筆者の声でOFFにすることはできない(オーブン自体は会話しない。近くのアレクサ搭載スピーカーを使って指示を出す)。