となれば何が何でも勝ち切ることが大切になります。ベスト8での勝率が5割を切っていては目標達成は難しくなるので、力を出し切るということは当たり前の感覚になります。具体的な目標を追うことで自動的に「ここ一番で勝ち切る」「地力を上げる」ことに向き合わざるを得なくなるのです。

 具体的な目標を立てるとそれを達成するための手段も具体的なものになるので、日々の過ごし方も決めやすくなります。年間計画であればどれだけの大会に出て、どの時期にどのくらいのポイントが必要になるのか。それにはどのような練習スケジュールや内容が適当なのか。シーズンの予定が月単位の予定となり、週単位、1日単位の具体的な予定となり、さらには「今」何をするのかが明確になるのです。

 準備する内容も目的に合わせたものでなくてはなりません。本番のための練習ですから対戦は実戦を意識したものになります。プレッシャーのかかった状態を常に意識しているということです。