英政府はイングランド銀行(中央銀行)の次期総裁に金融当局である金融行動監視機構(FCA)のアンドリュー・ベイリー長官を起用した。欧州連合(EU)離脱を進める英国の経済政策を指揮するという重要な役割に、手堅い人選をしたようだ。政府は20日、ベイリー氏が来年3月にイングランド銀総裁に就任すると発表した。現総裁のマーク・カーニー氏はカナダ銀行(中央銀行)前総裁で、2013年から現職。18年2月に米連邦準備制度理事会(FRB)議長に就任したジェローム・パウエル氏、先月から欧州中央銀行(ECB)総裁を務めるクリスティーヌ・ラガルド氏と同様に、ベイリー氏も金融政策の専門家ではない。ただイングランド銀では世界経済を研究するグループを率いるなど、幅広い経験を持つ。16年にイングランド銀を離れてFCA長官に就いた。
英中銀、次期総裁にベイリー氏 金融当局トップ
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