次のリセッション(景気後退)が訪れてもマイナス金利を導入すべきではないと考えている米連邦準備制度理事会(FRB)の政策担当者らは、スウェーデン国立銀行(リクスバンク、中央銀行)がマイナス金利政策に見切りをつけたのを見て安堵しているかもしれない。しかし投資家らは、ユーロ圏が同国に追随することを期待すべきではない。リクスバンクは19日に政策金利を引き上げて0%に戻した数時間後には、欧州中央銀行(ECB)幹部らの報告書が発表された。以前から発表が待たれていた同報告書は、マイナス金利を強く擁護する内容だった。特に目を引いた主張は「金利のマイナス幅が現状の倍の1%になった場合でも、経済への好影響は経済への打撃を依然上回る」というものだった。
マイナス金利の功罪:経済への効果は限定的
マイナス金利は経済を手助けできるが、期間が長引けば副作用拡大の可能性が大きい
有料会員限定
あなたにおすすめ