「人生100年時代」と言われる今。ひと昔まえは、おばあさんと言われていた60歳が、美容をはじめ様々な技術の進歩で、ものすごく若くなっています。これまでの上の世代は、正直参考にならない。では、今をどんな風に生きて、どんな風に楽しめばいいのだろう?そこで、同世代女性永遠の憧れモデルである黒田知永子さん(現在58歳)と、『服を買うなら、捨てなさい』でお馴染みのスタイリスト地曳いく子さん(現在60歳)に、『おしゃれ自由宣言!』の中から、今のアラカン(60歳)のための、あたらしいおしゃれと暮らしについてお話しを伺いました。

これからは、
自分らしさ全開で生きていく

これまでの著書の中でも度々ご紹介していますが、私は大のロック好き、特にザ・ローリング・ストーンズの大ファン。小学生の頃からですから、自分でいうのもなんですが、かなりの筋金入りです(笑)。
大人になった今では、世界中で行われるライブに足を運ぶ日々。ロンドンまでライブを観に行ってきたのですが、そこで出会った往年のストーンズファンのお姉さま方の、振り切ったスタイルには行く度に目も心も奪われています。

60歳なんて序の口、70歳を超えた人も数多くいるのですが、それはそれはイケていて、大人ならではの“今の”ロックファッションを存分に楽しんでいる。
もちろん顔はシワシワだけど、格好は“今の”ロックファッションの彼女たちは、もう若作りなんて範疇ではありませんでした。自信満々で好きなスタイルを着こなす姿は、その人そのもの、個性そのものになっていて、「一生ロックが好きです!」、「これが私よ!」そんな思いがひしひしと伝わってきました。

自分らしさ強めどころか、自分らしさ全面押しの全開状態なんです。

かっこいいライダースに、きれいなカットソーと素敵なスカートの75歳もいれば、両手にインディアンジュエリーをどっさりつけてカットオフデニムをはいている70歳もいる。その様は、かっこいいのひと言!
決して、若い人の真似なんかではなく、「若いやつよ、悔しかったら私たちの真似をしてみな!」というくらいのパワーなんです。

私、その時に「これだ!」と思ったんです。自分が目指すべきスタイルは。

日本だと、まだまだ若さ優位の社会だから、年齢を重ねることが恥ずかしい、そんな風潮が残っているのは事実。だから、ついつい10代、20代の娘と同じ格好をしてしまう自称美魔女がけっこういる。でも、それって何だか残念ですよね。若い子と同じ土俵で勝負せず、私たちは自分たちのスタイルで勝負すればいいんじゃないかと思います。

photo by 前田晃(MAETTICO)
ロックにコンサバをミックスした地曳さんのスタイル

考えてみてください。若い人たちが今夢中になっているファッションや美容のトレンドは、どれも私たちが以前1回やったことばかりだと気づきませんか。経験も学習も何もかも私たち大人の方が何倍、何十倍も豊富。

だから、こっちが若い人の方に降りていくのではなく、若い人たちに、「こんな大人になりたい」と言われるような、リスペクトされる大人になればいいんです。

そのためには、媚びちゃダメ。正々堂々自分らしさ全開で行く! 私はそう心に決めて生きています。