「人生100年時代」と言われる今。ひと昔まえは、おばあさんと言われていた60歳が、美容をはじめ様々な技術の進歩で、ものすごく若くなっています。これまでの上の世代は、正直参考にならない。では、今をどんな風に生きて、どんな風に楽しめばいいのだろう?そこで、同世代女性永遠の憧れモデルである黒田知永子さん(現在58歳)と、『服を買うなら、捨てなさい』でお馴染みのスタイリスト地曳いく子さん(現在60歳)に、『おしゃれ自由宣言!』の中から、今のアラカン(60歳)のための、あたらしいおしゃれと暮らしについてお話しを伺いました。考え方は似ているのに、仕上がりは全然違う二人。他では見られない私服や自宅写真も必見です!

今こそ、自分らしさを謳歌する時!
大人ならではのおしゃれを楽しみたい

photo by 前田晃(MAETTICO)

黒田 この年齢になってみて思うのは、自分に必要なものが何か、なんとなく取捨選択できるようになってきたし、他人の目を必要以上に気にすることもなくなってきたということ。これくらいの年齢から上の方で素敵な方ってそういう考えの人が多いんじゃないかな。そんな方たちはみなさん「自分」を持っていて個性的。

地曳 もう自分が好きなものを自信満々に着ていい! そこに個性が生まれるんだと思います。日本人は基本的にコンサバだから、みんな一緒、自分だけハミ出したくないっていう意識が強い。「年相応」っていう言葉もとても日本っぽい。でも、そんなに気にしなくてもいいと思う。
娘と同じ格好をするんじゃなくて、自分が好きな格好をちゃんとアップデートして着る。若い人に媚びず、若い人の流行りにすり寄らない。逆に、若い人たちにこっちを真似してみなよ!っていうくらいの気持ちが大事なんだと思います。それこそがマチュア、成熟ってことだと思うんです。

黒田 いく子ちゃん、かっこいい! 私の場合、若い頃はそれなりに流行に飛びついたこともあったけど、たくさん失敗もして、「違うな! これは」という感覚も同時に身につけてきたという感じかな。高いお月謝を払ってお勉強させてもらいましたからね(笑)。その結果、だんだん自分が好きなもの、自分が気持ちよくいられるスタイルが決まってきた。そして、それが55歳を過ぎてどんどん固まってきている気がしています。

地曳 この年齢になったからこそ自分に似合うものというか、似合わないものが直感でわかるようになってきたってことですよね。ただ、好きなものが似合うものとは限らない。そのためには、面倒くさがらないでたくさん試着する、似合わなければ買わずに帰る勇気を持つ、はっきりものを言ってくれる辛口の友人とお買い物に行く、そんな自分への厳しさも必要ですよね。

黒田 それ、わかってはいるけど実は難しい(笑)。